コロナ禍が始まって、新規感染者数が毎日公表されるようになりました。第1波、第2波と感染の拡大と減少を繰り返しながら、日本では医療現場の逼迫に用心しながらも経済活動を徐々に再開し、政府による「GO TOトラベルキャンペーン事業」「Go To Eatキャンペーン事業」なども行われています。感染症対策をきちんとした事業者が選定され、安全にサービスを楽しんでいただける企画なのですが、2020年9月現在のGO TOトラベルキャンペーンの利用者556万人の中で6人が新型コロナウイルスに感染してしまったという報告が出されました。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染を防ぐ為には、1.換気の悪い密閉空間、2.人が密集する場所、3.向かい合っての会話など密接場面の3つの密、つまり「3密」を避けることが重要です。日常生活では、避けづらいそんな状況を回避しようと、今キャンプブームが起こっています。人が溢れた都会を脱し、アウトドアで自然を満喫し、コロナ鬱を解消しようと各地のキャンプ場に人が押しかけているというニュースをよく見かけるようになりました。
現在のアウトドアブームは「第3次キャンプブーム」と呼ばれています。今までのブームは、健康志向の強い中高年の登山としてのキャンプや大勢で楽しむオートキャンプなど結構ガッツリした装備と体力が必要なものでしたが、今回のブームではSNSでインスタ映えするグランピングやキャンプ系ユーチューバーなどが配信しているソロキャンプなど、日常生活の延長線上にある非日常、頑張らないキャンプが主流となっています。比較的初心者でもトライしやすいのが人気の秘訣ですが、キャンプ初心者ならではの事故も増えつつある昨今、アウトドアキャンプの入門で気をつけたい点をいくつか紹介します。
まず、初心者がキャンプ場を選ぶ際には、きちんとした管理人がいる場所を選びましょう。何か困ったことが起こった場合、助けてくれる人が常駐していると安心です。各キャンプ場では、それぞれの状況に見合った規則や自治体によって感染症防止の指示があるので、決まりを守って使用しましょう。ここでもできるだけ利用が集中するトイレや炊事場の3密は避けたいものです。混雑の具合なども事前に問い合わせておくのもいいでしょう。アウトドアだからと油断せずにマスクは持参して、人との距離が十分取れない時は着用します。消毒用の高濃度アルコールは、高温になる車内などに放置すると、揮発して引火しやすくなるのでご注意ください。焚き火も直火は基本禁止です。密接したテントの近くで焚き火をすると火の粉が風で飛び火する可能性もあるので、火の扱いには十分気をつけましょう。食べ物の始末もキャンプ場で決められた処理をしてください。キャンプ場は自然の深い場所にあるので、野生動物の居住地に近く、テント付近に食べ残しなどを置いていて熊に襲われた例もあります。
ソロキャンプで、キャンプ場ではない場所でテントを張る場合は、話し声や物音がしないと野生動物(熊・猪・猿など)が気づかずに近づきすぎて襲われる危険があります。大きな音のする鈴の携帯やラジオを鳴らすなどして、ここに人がいるとアピールしましょう。また、山の中は電波が届かないことも多く、スマホが使えないことも想定しておくべきですね。
その他、山の天気は変わりやすく朝夕の温度差もありますので、防寒具や雨具は必ず準備しておきましょう。薪や調理などで軽い怪我をすることもあるので救急セットや虫刺されの薬・虫除けなども忘れずに。
最後にあまり考えたくはないですが、キャンプ中にトラブルに遭わない為に防犯ブザーを持っていくことをおすすめします。夜間は暗く、トイレなどにいくときには、ブザー、懐中電灯、ホイッスルなどで周囲に不審な者が潜んでいないかご確認ください。さらに調理などで長時間テントを離れる場合は、入口ファスナーにかかるロック錠があれば盗難被害に遭いにくくなります。手軽な南京錠でも侵入の手間がかかることで狙われにくくなるのです。SNSに写真を投稿する時も、特定できる場所で「毎週末、ソロキャンプしてます☆」などの情報は公開しないようにしましょう。
以上、これからキャンプをしてみたい方が、安全にアウトドアを楽しむ為に気をつけたいことをあげてみました。もちろんアウトドア用品をナノゾーンコートで抗菌しておけばさらに安心ですね!日中の日差しを利用してヒトコロナウイルスから病原性大腸菌までテントをしっかりと除菌、防臭できるので、汚れが気になるアウトドアグッズにも最適です。キャンプスタイルは人それぞれ。自分に合った居心地の良い安全なキャンプを見つけてください。